2分でわかるギリシャ危機の真相
- さばの味噌煮
- 2020年10月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年12月7日
こんにちは、さばの味噌煮です。
今回は、地政学から見たギリシャ危機の真相について紹介します。
ギリシャ危機とは?

ギリシャ危機とは、2009年に発覚した同国の経済危機のことをいいます。
原因は、ギリシャの社会福祉、年金制度に問題がありました。当時のギリシャでは、公務員が国民の1/4を占め、55歳から年金を貰えるという寛大な社会制度をとっていました。そりゃ、そんなアホなことしたら経済破綻しますわと。もっと悪いことに、当時の政権はこの財政状況を隠蔽してたんですよね。ギリシャ恐るべし。
ここで黙っていないのはもちろんEUです。ギリシャはユーロ圏の国ですから、ギリシャの経済破綻はダイレクトにユーロの暴落に繋がります。
そしてEUは、支援の見返りに緊縮財政案を提示しましたが、ギリシャはこれを拒否しました。それにも関わらず、EUはギリシャへの支援を実行しました。
「???」
「え?そんな小国切り捨てたええやん」
と疑問に思ったそこのあなた。
そのWHYこそがギリシャ危機を本当に理解するキーポイントとなります。
では、地政学という武器を手に、ギリシャ危機の真相について迫っていきましょう。
なぜEUはギリシャを支援したの?
まずは、ギリシャの位置を見てみましょう。

地中海に突き出したギリシャは、アジア、ヨーロッパ、アフリカなどの地域をつなぐ、地理的にとても重要な国の1つです。また、黒海から地中海を抜けるために、必ず通過する要所でもあります。
常に不凍港を求めるロシアとしては、ぜひともおさえたい場所でありますよね。逆に言えば、EU諸国にとってギリシャは、対ロシアの防波堤となります。つまりEUは、ギリシャがロシアに寝返ることを恐れて救済したのです。
これには、歴史的な背景もあります。冷戦の始まりとなった「トルーマン・ドクトリン」通称封じ込め政策では、ソ連の影響を受けた東欧諸国の革命に対し、米欧はギリシャとトルコへの経済援助を行い、社会主義革命を封じ込めました。このことからもギリシャは、地政学的に大きな役割を担っていることがわかります。
ずばり、EUがギリシャを支援した理由は,,,
ロシアの海上進出を防ぐため!
下記のビジネス書から抜粋しました。
地政学に興味のある方ならぜひ!
ビジネス教養 地政学 (サクッとわかるビジネス教養)
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